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構造用LVL

2019-01-21
先日、LVLを構造材に採用した物件の建て方が終わりました。
LVLは、単板積層材と言われ、4mm程の厚さの木の単板を、繊維方向を同じにそろえ、接着剤で積層させた材料です。構造用のLVLは木造軸組工法では、柱や梁、土台といった構造材に用いられます。
一般的な無垢の構造材とは、概ねですが、次のような点の違いがあります。
 
·木材繊維方向を揃えるため、一般的な無垢材に比べ強度が高く、柱梁などに用いられます。
·木の板が積層されているので、節などの部材の欠点が分散され、均一で安定した強度の材料です。
 また、木の板をずらして継いでいくため、無垢材では手に入りにくい長い材料をつくることができます。
·乾燥した単板を積層させるため、構造材自体の含水率が無垢材より低く、床鳴りや木の収縮による隙間などが発生しにくくなります。
·材料自体が層状になっているため、他の製材品に比べ、防腐防蟻等の薬剤が浸透しやすい材料です。
·ただし、「濡れる、乾く」が繰り返されると単板がはがれてくる可能性があるので、外部空間など雨に当たるような場所に用いることはできません。
 
新素材によって、同じ木造でも、できることが少しづつ変わっていくのが、おもしろいと感じています。
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